盆過ぎて来たる秋、わたしと小鳥と鈴虫と、声を聴いていたい夜

 

一昨日から昨日にかけて、急に涼しくなりましたね。

図書館に行った帰り、つめたくかわいた秋の空気と、近くの珈琲屋さんのあったかいシナモンコーヒー、お母さんに駄々をこねて泣いてる小学生くらいの子、夕暮れ、かすかに鳴き始める秋の虫、などが同時に自分の中のノスタルジーやセンチメンタルにはたらきかけて泣きそうになった。

夏が終わるってだけで森山直太朗なのに。理屈じゃなくて急にこみ上げるあれってなんなんでしょうね。

 

 

この記事を書いてる今、あまり虫は鳴いていないのですが、涼しかった昨日一昨日はもう四方八方からすごかったです。ド田舎。

一昨年くらいから虫の声ってきれいやなと意識するようになったのですが、昨日ASMRに使われてそうなくらい美しい音色が耳に入って、わざわざ調べてみました。

使用したのがこのサイト

 

鳴き声検索

http://mushinone.sakura.ne.jp/kikinashi.htm

 

 

その美しい鳴き声とは裏腹の、中にはあわよくばゴ◯ブリと見間違うフォルムの虫たちの画像をクリックすると音声が聴けます。

5、60種類の虫の鳴き声が載ってるんじゃないでしょうか。

作成者様には心から敬服いたします。

 

 

もちろん、SoundHoundのように虫の鳴き声検索などはできるはずもなく、これかな?と思うものをしらみつぶしに探して行った結果、分かった近所の虫は

 

ツヅレサセコオロギ

カネタタキ

スズムシ

その他何かしらのコオロギたち

 

の主に4、5種類でした。拾えてない声もたくさんあったと思います。

 

 

コオロギがベースでずっと鳴いてて、その上にスズムシやカネタタキが乗っかってくるのですが、聴いててとても心地よいです。例えるなら

 

ツヅレサセコオロギ ー ドラム

カネタタキ ー ギター

スズムシ ー ボーカル

その他コオロギ ー ベース

 

のような感じかな?ちょうど良いバランスで鳴いてくれているように感じました。

 

 

で、今日この記事で一番言いたかったのが

 

鈴虫の鳴き声がめっちゃ美しい

 

ということです。

 

 

百聞は一見に如かず、ならぬ、百見は一聞に如かずということで

↓ 

http://mushinone.sakura.ne.jp/sound/suzumushi.mp3

 

ぜひ聴いてみて下さい!個人的には鈴よりも煌びやかな音だと感じています!

 

 

ところで、虫の鳴き声って絶対同じ音程、リズムで鳴くからすごいですよね。

鳥とかもそうだけど。

あいつは鳴くの下手だな〜とか、あれなんか今日鳴き声調子悪そうだね?とか無いじゃないですか。

(もしかしたらあるのかもしれないけど

 

最後にみんな知ってる有名な詩を引用して終わりにします。

 

わたしが両手を広げても
お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥はわたしのように
地べたを早くは走れない

わたしが体をゆすっても
きれいな音は出ないけれど

あの鳴る鈴虫はわたしのように
たくさんな歌は知らないよ

鈴虫と小鳥と それからわたし
みんな違って みんないい

 

金子みすゞ わたしと小鳥と鈴と 一部改変

 

当たり前だけど大事なことってみんな知ってるんですよね。